あがり症の原因はなぜ？起きる

あがり症の原因について、あなたはどれくらい知っていますか？
あがり症とは、人前で話すときや注目されるときに、極度の緊張や不安を感じる病気です。

あがり症になる人は、日本では約10%と言われています。
あがり症は、仕事や学校、恋愛など、さまざまな場面で困難をもたらします。

あがり症の原因は、一体何なのでしょうか？

このブログでは、あがり症の原因について、遺伝的な要因、環境的な要因、生理的な要因、心理的な要因の4つの観点から解説していきます。

あがり症に悩んでいる方や、あがり症についてもっと知りたい方は、ぜひお読みください。

あがり症の原因

あがり症の原因は、はっきりとは分かっていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。

遺伝的な要因

あがり症になりやすい気質（抑制気質や不安気質）が遺伝することがあります。
また、親のあがり症の影響を受けて、回避の行動パターンを学習することもあります。

環境的な要因

育ってきた環境や幼少期からの経験が、否定的な自己評価や回避の行動パターンを形成することがあります。

例えば、周りからの評価を重視しすぎる育て方、過保護な育て方、愛情が注がれていない育て方、罰として恥をかかせる育て方などがあげられます。

生理的な要因

あがり症の症状は、神経伝達物質のバランスが崩れて神経が過敏になることで起こります。

特に、覚醒や興奮に関係するノルアドレナリンが過剰に分泌されると、自律神経の交感神経が活性化し、動悸や発汗、震えなどの身体反応が引き起こされます。

心理的な要因

あがり症の根底には、「人から否定的な評価をされるかもしれない」という恐怖があります。

そのため、「恥をかいてしまったらどうしよう」と恐れ、人から拒絶されてしまうことを避けようとします。
このように、自分の思考や感情があがり症を悪化させることがあります。

以上のように、あがり症の原因は複雑に絡み合っており、一概には言えません。
しかし、あがり症は治療可能な病気であり、薬物療法や認知行動療法などの方法があります。

あがり症に悩んでいる方は、専門の医師や心理士に相談してみることをおすすめします。

あがり症と他の不安障害の違い！

不安障害とは、不安や恐怖を感じることが過剰になって、日常生活に支障をきたす状態のことです。

不安障害にはいくつかの種類があり、それぞれに以下のような違いがあります。

パニック障害

パニック障害は、突然理由もなく、動悸やめまい、手足の震えなどのパニック発作が起こる状態です。

パニック発作は数分で収まりますが、再発することを恐れて予期不安になったり、発作が起こりそうな場所を避ける広場恐怖になったりすることがあります。

広場恐怖

広場恐怖は、パニック発作のような症状が起きたときに、その場から逃げられないと感じて恐怖する状態です。

そのため、電車やバスなどの公共交通機関や、お店や映画館などの人混みの場所に行くことが困難になります。

全般性不安障害

全般性不安障害は、職場や日常のさまざまな場面で不安を感じる状態です。
不安の対象は具体的ではなく、あらゆることが不安の原因になります。

不安によって、疲れやすい、集中力が悪い、イライラするなどの症状が出ます。

社交不安障害

社交不安障害は、人から注目されることや、人の前で恥ずかしい思いをすることに対して強い不安や恐怖を感じる状態です。

そのため、人との会話や人前での発表などが苦痛になります。
不安を感じると、顔が赤くなったり、声が震えたり、吐き気がしたりすることがあります。

分離不安障害

分離不安障害は、家族など愛着を持っている人から離れることに過剰な不安を感じる状態です。

そのため、離れるのが苦痛で、学校や職場に行けなかったり、一人で寝られなかったりすることがあります。

選択性緘黙

選択性緘黙は、他の状況や場所では話せるのに、学校や職場など特定の状況や場所では話せない状態です。

話せない理由ははっきりしませんが、人見知りやトラウマなどが関係していると考えられます。

限局性恐怖症

限局性恐怖症は、特定の物事に強い恐怖感や不安を感じる状態です。
恐怖の対象は人によってさまざまで、高いところや狭いところ、動物や昆虫、血液などがあります。

恐怖を感じると、泣いたり癇癪を起こしたり、発汗や吐き気などの身体症状が出たりします。

　
以上が不安障害の種類とその違いについての説明です。

不安障害は治療可能な病気であり、薬物療法や心理療法などの方法があります。
不安障害に悩んでいる方は、専門の医師や心理士に相談してみることをおすすめします。

不安障害の治療法

不安障害の治療法は、不安障害の原因や症状に合わせて、薬物療法や精神療法などが行われます。

不安障害の治療は、不安障害を完全に消すという目的ではなく、不安や恐怖によって日常生活に支障が出ることを防ぐことを目的としています。

薬物療法

薬物療法では、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などが処方されます。

これらの薬は、不安や緊張を和らげたり、気分を安定させたり、睡眠の質を改善したりする効果があります。
薬物療法は、症状が重い場合や、精神療法だけでは効果が不十分な場合に有効です。

ただし、薬には副作用や依存性があることもありますので、医師の指示に従って服用することが大切です。

精神療法

精神療法では、不安や恐怖を感じる原因や考え方を探ったり、不安や恐怖に対処する方法を学んだりします。

精神療法の中でも、認知行動療法という方法が不安障害の治療によく用いられます。

認知行動療法では、不安や恐怖を引き起こす思考パターンや行動パターンを見直し、より現実的で合理的なものに変えていくことを目指します。

例えば、不安や恐怖を感じる対象や状況に少しずつ慣れさせる暴露療法や、リラックスできる呼吸法や筋弛緩法などがあります。

　

不安障害の治療は、個人差がありますので、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
不安障害に悩んでいる方は、専門の医師や心理士に相談してみることをおすすめします。