広告 どもり

どもりの原因はなぜ?

どもりの原因はなぜ?

どもりの原因とは、話し言葉が滑らかに出ない発話障害の一種で、音や単語を繰り返したり、言葉が詰まったり、言葉を引き伸ばしたりすることが特徴です。

どもりは、世界中で約1%の人が経験すると言われており、男性に多く見られます。
どもりは、どのような原因で起こるのでしょうか。

どもりの原因

どもりの原因は、一つではなく、複数の要因が関係していると考えられています。

どもりの原因については、まだ完全に解明されていない部分もありますが、現在言われている主な原因は以下のようなものです。

発達性吃音

幼児期に発症する吃音で、言語処理能力と言語発達の速度にずれが生じることが原因とされます。
遺伝的要因や脳の構造や機能の特徴も影響していると考えられています。

獲得性吃音

脳梗塞や外傷などの器質的な障害によって引き起こされる吃音で、発音や流暢さに問題が生じます。

脳の癖

吃音者は、脳の左右のバランスが崩れており、言語を発する機能を持つ左脳のブローカ野の活性化が低下しています 。

脳の反応

吃音者は、言語処理が開始される前に、身体を動かすプログラムが活動してしまうことがあります。
これは、過去の吃音の経験やトラウマなどが影響していると考えられています 。

灰白質密度の減少

吃音者は、脳の中のニューロンの密度が低下しており、ストレスや不安に対する耐性が低いとされています 。

ドーパミンなどの異常

吃音者は、会話の時に神経伝達物質のレベルが上昇しており、脳のワーキングメモリに負担がかかっています 。

心理的要因

吃音者は、自分の吃音に対して恐怖や恥ずかしさを感じており、それが吃音を悪化させることがあります。
また、周囲の人の反応や態度も吃音に影響を与えることがあります。

 
以上のように、どもりの原因は複雑で多様です。
どもりに悩んでいる場合は、自分の症状に合った治療法を探すことが大切です。

言語聴覚士や心理士などの専門家に相談してみるとよいでしょう。

 

どもりは遺伝するの?

どもりは遺伝する可能性があるということは、最近の研究で示唆されています。
しかし、遺伝だけがどもりの原因とは言えません。

どもりには、遺伝的要因と環境的要因が複雑に関係していると考えられています。

どもりの遺伝に関する研究では、一卵生双子は二卵生双子よりも二人ともどもりである場合が多いということがわかっています。
これは、どもりに関与する遺伝子があることを示しています。

しかし、一卵生双子の場合でも、一人がどもりで、一人がどもりでない場合もあります。
また、どもりになりやすい体質を持っていても、必ずしもどもりになるとは限りません。

2010年以降、どもりの遺伝子研究においては、GNPTAB,GNPTG,NAGPA,AP4E1の4つの遺伝子が同定されました。
これらの遺伝子は、どもりの発症や治療に影響を与える可能性があります。

以上のように、どもりは遺伝するということは一概には言えませんが、遺伝的要素は無視できないということは言えます。

どもりに悩んでいる場合は、自分の家族歴や遺伝子検査などを参考にして、適切な治療法を探すことが大切です。

遺伝的要素とは

どもりの遺伝的要素とは、吃音を引き起こしやすくする遺伝子のことを言います。

吃音は多要因型遺伝モデルといわれており、複数の感受性遺伝子があることでリスクが高まり、症状の出現に遺伝的要因と環境的要因が関与すると考えられています。

吃音の遺伝子研究においては、GNPTAB,GNPTG,NAGPA,AP4E1の4つの遺伝子が同定されました。
これらの遺伝子は、細胞内の分解物を分解する酵素の働きに関係しています。

吃音の遺伝的要素は、吃音そのものを遺伝するのではなく、吃音になりやすい体質を遺伝するということです。
親に吃音があっても、子どもが吃音になる割合は15%程度とされます。

 

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